OKパージ21の使用法
OKパージ21はマスターバッチです、活性剤が10%程度含まれておりますので、お使いになる時にはこのマスターバッチを10倍から20倍に薄めて(ドライブレンドで対応可能です)お使いください。現在お使いになっている樹脂を薄め材に使って頂来ますと、成型を継続する時のロスを少なく抑える事が出来ます。希釈材料はMIの低いものの方が効果が出やすいです。
1. パージ剤として
焼け、炭化が激しいと思われる時はシール法洗浄をお勧めします。色替えや樹脂種替えには単純法、色替えや樹脂種替えでも前樹脂の後樹脂に対する影響が大きそうな時は蒸留法洗浄をお勧めします。
Ø ヤケ、炭化物除去(シール法洗浄)
A) シリンダー内に残存している樹脂を排出
B) OKパージ21(希釈品)をシリンダー内に充満
C) 装置停止、ヒーター電源オフ
D) 室温に下げる
E) ヒーター電源オン(再加熱)
F) 充満していたOKパージ21を排出
G) 次の成型材料でOKパージ21を完全に置換
Ø 色変え、樹脂種変え(単純洗浄)
A) シリンダー内に残存している樹脂を排出
B) OKパージ21(希釈品)を充填して数分置いてからパージする
(やや高温にする事で効率は上がります。)
C) 次の成型材料でOKパージ21を押し出し置換
単純な射出成型の色替えであれば2ショットくらいで置き換えが可能(1
ショットOKパージ21+1ショット次に使用する樹脂)
Ø 色変え、樹脂種変え(蒸留法洗浄)特に押し出し機関係
A) シリンダー内に残存している樹脂を排出
B) パージ剤にて活性剤をシリンダー内に充満、樹脂に浸透、
剥離(2時間程度)
C) 次の成型材料でOKパージ21を押し出し置換
2. 作業終了後の置き換え樹脂
1. 成型終了後、一般パージ材にて洗浄
2. その後にOKパージ21(希釈品)を充填する
3. 装置、ヒーターを停止、翌日の稼働開始まで放置
4. これによって、予熱による樹脂のヤケを防ぎ金属との固着を防ぐ。
3.樹脂改質剤
OKパージに使用している活性剤は、一般に樹脂の流動性を高めます。 溶融樹脂の粘度降下、樹脂圧の低下、樹脂のヤケ防止、ロール、金型の離型性向上などの機能が期待できます。
4.シリンダーのクリーニング剤
特に押し出し機ではOKパージ21を継続的にご使用になりますと金属面が平滑になり(窒化ホウ素が表面にミクロに生成され)固着物の剥がれが非常に良くなります。分解掃除の場合でも固着物を取り除くのが非常に容易になります。 射出成型ではヤケや炭化などの事故はあまり起こりませんが効果は同じと考えられます。